60分間の琉球芸能テイスティング「a la carte—アラカルト―」
沖縄を旅していると
島のあちこちで 歌や踊りに出会います
街中で 空港で ビーチで 観光施設で
ときには 民家の軒先で
まるで 音色やリズムが風景に溶けこむように
日常のすぐそばに息づいています
沖縄は歌と踊りがあふれる場所
この島で奏でられる歌や踊りは
心をデトックスしてくれる 目と耳で味わう“ごちそう”です
古典舞踊・雑踊・空手舞踊・エイサー・組踊・古典音楽・民謡……ひとくちでは味わいきれないほどバラエティ豊かな歌や踊りは『琉球芸能』と呼ばれ、たくさんの人の鍛錬と誇りによって受け継がれています。
「a la carte—アラカルト—」は、ものしりな“琉球芸能ソムリエ”が、愉快なおしゃべりとともに琉球芸能の味わい方を教えてくれる、一風変わったビストロが舞台です。洗練された本物の琉球芸能を、a la carte(お好み)で、テイスティング(試食)してみませんか?
味わい方がわかれば歌も踊りも、もっと楽しい、もっと奥深い。数ある中にきっと、アナタ好みの琉球芸能も見つかるはず。この島自慢のスペシャリテとソムリエの話術に酔いしれる、デリシャスな時間をお過ごしください。
入り口さえわかれば、あとは自分の好きなように楽しめる。
それが琉球芸能です。
一見すると“よく分からないなぁ”と感じる琉球芸能も、歌や踊りで表現しているのは現代の私たちにも共感できることばかりです。
たとえば、古典舞踊のひとつである女踊りで表現されるのは、ほとんどが“LOVE”。舞台の上から一生懸命に“LOVE”を伝えているのです。
「綛掛(かしかき)」という演目では、大好きな彼のために織物を織ってあげたいという乙女心を描いてるのですが……でも実はこれ、糸を巻く場面だけで演目は終わっています。『織ってあげたい』と思って糸は巻いているけれど、まだ織ってないのです。
現代で言えば、彼のために手編みのマフラーを編んであげたいと思って、毛糸を買ってきたところで終わっている感じ。こういった物語を知ると、難しそうに思える歌や踊りとも、なんだか少し距離が近づくような気がしませんか?
ソムリエである僕が、
いちばんの琉球芸能ファンかもしれない。
僕もときに、登場人物に感情移入しすぎてしまう演目があったりします。『もう分かった!もう踊らなくていいから!』と、思わず抱きしめてあげたくなったことも。
つくられた時代が違うので描かれているモノは現代とは違いますが、そこにある気持ちは普遍的なのです。だから鑑賞するための入り口さえ分かれば、あとは自由に楽しめる。知って分かれば、見て楽しい、歌って気持ち良い。それが琉球芸能の魅力のひとつだと思います。
ゆったりとリラックスしながら、琉球芸能をa la carte(お好み)でお楽しみ下さい。
皆さまのお越しを心よりお待ちしています。
琉球芸能ソムリエ 鈴木耕太
琉球芸能をお好みで
———a la carte———
沖縄の“逸品”を味わうビストロへ、ようこそ。
a la carte(アラカルト)|2019年度 沖縄県文化観光戦略推進事業
■公演スケジュール
2019年 10月 11日(金)19:00
12日(土)13:00/16:00
13日(日)13:00/16:00
※開場は全日とも開演時間の30分前となります。
■会場
テンブスホール
沖縄県那覇市牧志3-2-10 那覇市ぶんかテンブス館4F
■チケット料金(税込)
一般: 2,500円
高校生以下:2,000円
※未就学児に限り膝上鑑賞無料
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