阪急交通社「阪急たびコト塾」参加リポート(2019)
ハイサイ!沖縄県文化振興会の徳田です。
7月27日から30日にかけて、阪急交通社さんが開催している
「阪急たびコト塾」に事業PRも兼ね、「若手三線実演家と楽しむ 琉球芸能の世界」講師として登壇させていただきました。
その様子を、リポート形式でお伝えします!
まずは、大阪会場での講座!
予約制ということもあり、予約も埋まるのか、予約した皆さまも当日参加してくれるのか心配でしたが、キャンセル待ちが出るほどの大盛況ということで、急遽講座を追加し、計2回の講座を開催いたしました。
「かぎやで風」の演奏にて、開講。
たくさんの方にご参加いただき、和やかな雰囲気で始まりました。
皆さん真剣に聴いてくれました。
この時点で、実は2人とも緊張でガチガチ(笑)
ですが、皆さま温かい目で聞いてくれました。m(_ _)m
「沖縄に行ったことがある方~?」
との問いに9割は訪れたことがあるとの回答!
みなさん、沖縄が大好きで、中には四六時中沖縄のことばかりを考えている方もいらっしゃるとのことでした!(笑)
琉球の歴史の話も少し。
沖縄は、昔「琉球」と呼ばれており、王様が存在する1つの王国だったのです。
当時は、中国の属国でしたので、中国が琉球国王を任命していました。
国王が代替わりの際には中国から任命状と王冠を届けに使いが派遣されたわけです。
その使いが「冊封使(さっぷうし)」です。
琉球王国にとっては非常に大切なお客様ですので、
踊りをもって歓迎しよう!ということで作られたのが
「御冠船芸能(おかんせんげいのう)」後の「琉球芸能」なのです!
その琉球芸能の中でも要(かなめ)になるのが、音楽「琉球古典音楽」です。
講座の楽器紹介も行い、「三線」「箏」「太鼓」「笛」「胡弓」をご紹介しました。
一緒に講師として登壇した棚原と私徳田、2人とも三線の演奏者ですが、私は胡弓の演奏者としても舞台に立っております。
そこで、棚原も大学生時代に学んでいた「笛」を披露させてもらったのですが・・・
緊張していたのでしょうね、震えていましたが、受講者の皆さんに助けられました。(笑)
演奏の中では「琉球古典音楽」「沖縄民謡」「OKINAWANポップス」
の3つのジャンルを聴き比べてもらいました。
お客様からの「おぉ~」という反応がとても面白かったです!(笑)
他にも、琉球芸能として「琉球舞踊」「組踊」「エイサー」「沖縄空手」
などもご紹介させていただきました。
内容は2回とも同じ内容でお届けいたしました。
両回とも大きなミスもなく、大阪でのセミナーを終えることができました。
受講していただいた皆様と楽しい時間を過ごすことができました。
また沖縄でお会いできることを楽しみにしています!
続きまして、東京会場での講演
平日にも関わらず、たくさんのお客様が足を運んでくれました!
やはり皆さま、沖縄が大好きでたまらない!という方が多く、演奏に講話に真剣に聞いてくれました。
棚原、徳田も3回目の講座で緊張がほぐれ、
皆さんに琉球芸能の楽しみ方をお伝えすることができました。
なんと!東京会場では、【10月公演”a la carte”】に出演する「玉城流玉扇会」の舞踊家お2人による琉球舞踊を披露させていただき、本格的なミニステージをご披露いただきました。
参加されたお客様たちからも、「琉球舞踊を見ることができて、とても満足!」「沖縄に行きたくなった!」などのお言葉をいただきました!
最後まで講座にご参加いただき本当にありがとうございました!阪急交通社のスタッフの皆さまもありがとうございました。
阪急たびコト塾の後、急いで移動し、続いては
沖縄の特産品を多く取り揃えている 銀座わしたショップ本店 にて、琉球舞踊鑑賞会を開催いたしました!
こちらも玉城流玉扇会の舞踊家2名による琉球古典舞踊や雑踊りなどを披露いたしました!
最近リニューアルされた銀座わしたショップ本店の常設ステージでは、定期的に三線ライブ等を開催しているとのことですが、実は、本格的な琉球舞踊のステージは開催頻度が少なく珍しいとのこと。店内にいらっしゃった沖縄ファンのお客様も買い物の足を止め、じっくり鑑賞されていました。
皆さん楽しんで観賞していただけたようで何よりです!
今回の大阪・東京の講演会とわしたショップ銀座店での琉球舞踊鑑賞会を通して、本土にも沖縄が好きで、琉球芸能に興味を持っている方が多くいらっしゃることを再認識しました。
また、直接お客様と接することで、私たちもとても有意義で貴重な時間を過ごさせていただきました。(※緊張して、カミカミだったことも含めて(笑))
幼少期から、日頃の生活に琉球芸能が根付いている私(徳田)には、自分にとって当たり前だったことも、初めてのお客様にわかりやすく解説するにはどうするといいのかな?など深く考えるとても良い機会となりました。
この講演会に参加して、
「琉球芸能を生で見たい」
と思った方や
「参加できなかったけど、見てみたい!」
「興味はあるけど難しそうだな・・・」
と思った方も少なくはないと思います。
そこで、本格的な琉球芸能を観賞してもらう前に!
そして、本場沖縄での芸能の雰囲気を味わってもらうために!
エンターテインメント性の高い舞台公演シリーズ「沖縄芸能DAYS」は
沖縄芸能をはじめて観賞される方にもおススメです。むしろ、はじめての方にこそ観ていただきたい…!
あと、もう一つ忘れてはいけないのが・・・
今年は、組踊初演から300周年記念すべき年です。
この機会にぜひ、沖縄の芸能に触れてみてはいかがでしょう?
沖縄観光の際には「沖縄芸能DAYS」4作品で
沖縄観光の思い出を作ってください!!!!
実は大阪でのたびコト塾講座のあと、早速「沖縄芸能DAYS」の舞台公演を観にきたい!というお客様から公演のご予約・お問い合わせをいただきました。想像より早い反響に驚きましたが、スタッフ一同テンション上がりました!今後も各作品の魅力をお伝えできるよう、広報活動頑張って参ります!
沖縄芸能DAYS 沖縄芸能舞台4作品
【現在チケット発売中の作品】
“a la carte(アラカルト)”
~琉球芸能をお好みで~
2019.10/11(金)12(土)13(日)
テンブスホールチケットの購入はこちらから
【徳田泰樹|とくだたいき】
[琉球古典音楽野村流音楽協会所属/野村流教師]読谷村出身。幼少期より三線を始める。沖縄県立芸術大学大学院舞台芸術専攻琉球古典音楽専修修了。琉球新報社主催琉球古典芸能コンクール「歌・三線」最高賞受賞、国立劇場おきなわ第4期組踊研修(歌・三線)修了。沖縄伝統組踊「子の会」所属、組踊(地謡)伝承者。
2019年より沖縄県文化振興会スタッフとして、沖縄県文化観光戦略推進事業を担当。